ウィーンのOSCE本部。写真提供:OSCE / Curtis Budden
2020年7月23日、欧州安全保障協力機構(OSCE)常任理事会の会合で、30の加盟国がロシア当局によるエホバの証人への弾圧を強く批判する声明を発表しました。
OSCE加盟国の共同声明 は、「ロシアの代表団が常任理事会で、エホバの証人は自由に宗教を実践することができ、今後もそうであり続けると主張し、ロシア連邦では宗教や信仰の自由が保証されていると主張しているのを聞いた。しかし、エホバの証人に関する家宅捜索、拘留、犯罪捜査に関する多くの報告が続いています。これは、ロシア代表団の主張とは対照的だ。
声明は、「エホバの証人を含むすべての人々は、ロシア連邦憲法、ロシアのOSCEの誓約、国際法上の義務によって保証されているように、宗教または信仰の自由、結社の自由、平和的集会の自由、表現の自由などの人権を差別なく平和的に享受できなければならない」と強調しています。
欧州の指導者たちにとって特に懸念されたのは、今年7月中旬にヴォロネジ市で起きた 信者の大量逮捕と暴行 だった。OSCE英国代表団のニコラ・マレー副団長は、「捜索件数の増加と、同時多発の大規模な家宅捜索は、エホバの証人に対する組織的な迫害キャンペーンの印象を与えている」と 注意を喚起 した。「捜査・起訴された人びとに不利に用いられる、いわゆる『証拠』には、共同体の宗教生活の通常の側面が含まれている」と彼女は付け加えた。
米国もOSCEの声明に加わった。OSCE米国代表部のレーン・ダーネル・バール代表は、ロシア当局に対し、エホバの証人に対する犯罪捜査を中止し、ロシアの本部の押収を停止し、投獄されたり拘禁されたりしているすべての信者を直ちに釈放する よう求めた 。
EU諸国がロシアに対し、宗教を理由にエホバの証人への迫害をやめるよう要求したのは、これが初めてではない。このトピックに関する同様の声明は、2020年3月12日と2018年5月10日に公開されました8。他の多くの外国やロシアの組織も同様の呼びかけをしている。